当社(株式会社IBIS)OEMである主力商品のヘアドライヤーは、生活家電としても広く普及しており買い替え需要に支えられた市場であることから、
数量ベースでは650万台から660万台のほぼ横ばいで推移する。一方、金額ベースでは縮小が続いていた。
技術があるからこそ実現できる、より便利で豊かな日常を目指した研究開発をするために市場調査を行う。
美容市場向上による多種メーカーの出現・競合の参入
2016年にダイソンが参入し、高価格ながら大風量による速乾性やスタイリッシュなデザインの商品を投入して話題となったことで市場は拡大に転じ、規模も200億円を突破した。
2017年は引き続きダイソンが好調だったことに加え、既存の参入メーカーも速乾性や美容効果、低騒音化など、機能を強化した新商品の投入を進め、市場は2年連続で拡大するとみられる。ダイソン参入以降、高価格帯品の増加によって単価アップが進んでいる。
出典:㈱富士経済
新たなコンセプトによる需要喚起が起こったものの、ヘアドライヤーは耐久消費財であることから買い替え頻度は低く、今後は需要が落ち着くとみられる。
当社主力商品であるヘアドライヤーの差別化のため、消費者のドライヤーに対するアンケートデータを抜粋する。
ドライヤーに求められる機能 5割以上の人が回答した「速乾機能」がトップ!
調査では、ドライヤーに求める付加価値を尋ねたところ過半数の人が「速乾機能」(54.5%)と回答し、最も高い結果となりました。
ドライヤー購入において「風量」を重要視する声が多かったことからも、すぐ乾くことはドライヤーにおけるKeyとなるのようです。
毎日が忙しなく、早く寝たい、けど髪の毛を乾かさなきゃ…といった夜や、特に忙しない朝など毎日ドライヤーを使う現代の人々にとって出来るだけドライヤーを握っている時間を短くしたいというニーズが測れる。
次に多かったのは「髪にやさしい、髪への艶」で男女ともに髪にやさしいアイテムというのは人気が高まっている。
艶髪がトレンドに上がる昨今、熱へのダメージを気にするZ世代が多い傾向にある。
ドライヤー購買動機
昨今はSNSの普及によりインターネットで情報を経て、「〇〇さんが使っていたからこれが欲しい。」「口コミですごく評価が高かったから使ってみたい。」などネットに影響を受けるZ世代が購買主流になっている。
その中でも最も信頼を経てドライヤーの購買にたどり着いたのは…..
なんと過半数の人が『美容師さん』と回答したことがわかった。
多くの艶髪を作る美容室の決定的な信頼感はプロである美容師という結果になった。
現代の消費者にとって髪のコトについては美容師が優越な立場にあることがわかる。