当社OEMの主力商品であるヘアドライヤーは、生活家電としても広く普及しており、買い替え需要に支えられた市場であることから数量ベースでは650万台から660万台のほぼ横ばいで推移する。
一方、金額ベースでは縮小が続いていた。
2016年にダイソンが参入し、高価格ながら大風量による速乾性やスタイリッシュなデザインの商品を投入して話題となったことで市場は拡大に転じ、規模も200億円を突破した。
2017年は引き続きダイソンが好調だったことに加え、既存の参入メーカーも速乾性や美容効果、低騒音化など、機能を強化した新商品の投入を進め、市場は2年連続で拡大するとみられる。ダイソン参入以降、高価格帯品の増加によって単価アップが進んでいる。
出典:㈱富士経済
新たなコンセプトによる需要喚起が起こったものの、ヘアドライヤーは耐久消費財であることから買い替え頻度は低く、今後は需要が落ち着くとみられる。
当社主力商品であるヘアドライヤーの差別化のため、消費者のドライヤーに対するアンケートデータを抜粋する。
ドライヤーに求めることについては「速く乾く(大風量)」が25%と最も多い。忙しい現代の人々にとって、髪の毛を乾かす時間の時短ニーズが伺える。次に多かったのは「髪にやさしい」で男女ともに髪にやさしいアイテムというのは人気が高まっている。
誰からのお勧めが最も信用できるかについては、大多数の人は「美容師さん」と回答。
消費者にとって「ヘアドライヤー=髪のコト=髪のプロフェッショナルは美容師さん」という美しい方程式が成り立つことが伺える。